動物の絵

ふしぎ・かわいい・へそまがり。
動物の絵を中心とした展覧会が府中市美術館(東京)で開催中です。

海外の作品はゴーギャン、ルノワール、ローランサン、モローにピカソ。
対して日本国内は定番の平安時代の鳥獣戯画、伊藤若冲の象やクジラ、尾形光琳の虎、なかでも円山応挙の仔犬は江戸時代から大人気!
つぶらな瞳で掛け軸の中からこちらを見ています♪
生まれたての姿はどうしてこんなに可愛いのでしょうか!?
今回の展覧会でもパンフレットの表に印刷されてます。

珍しいのは葛飾北斎のフグ,そして本企画アイコンにもなっている徳川家光のミミズクですね。
かの三代目将軍が現代ならば「ゆるキャラ」と言わんばかりの生き物を描いていたとは驚きです!

うさぎのような耳をつけた謎の猛禽類。
ヒナのような・・・ズメのような鳳凰。

じつは江戸時代からヘタウマと評されていたとか。

歴史の教科書に書かれた家光は参勤交代や鎖国政策で厳格なイメージがありますが、こんなホッコリした一面があったのですね。
徳川の歴代将軍はみな絵の手ほどきを幼少期に受けていたと伝えられていますが、江戸城に出入りしていた絵師達の心境を考えると,思わず口元が緩んでしまいます。

「子供の絵画教室 大倉山」でもレッスンで飼っているペットを描きたい!と言ってくる生徒さんがいらっしゃいます。
生き物を愛しむ気持ちはいつの時代も私たちの心に根付いていることにあらためて気が付かせてくれる展覧会でした。