第21回全日本年賀状大賞コンクールの「版画部門」で『審査員特別賞』と『入選』に2名が選出されました。

想えば年末・・・・前向きな生徒さんが

「センセー、これ何かに出さないの?」

「えっ!?」

子供の絵画教室大倉山では10年以上、版画を教えていますがそんな提案が。
年末年始は慌ただしいので、これまで版画関連の応募はしていなかったのですが・・・・郵便局で募集している年賀状コンクールの事を伝えると、みなさん俄然やる気モードに。

うちの教室は目的を持って取り組む子供さんが多く、思いもよらないパワーに圧倒される時がありますね。
そう、こうなったら先生も頑張らないと!(汗)

みんながどんどん刷るのでインク補充に横浜の画材屋さんに行きましたが、販売の減少で手に入らない色も。
昨今の年賀状はインクジェットが主流ですし、巷のニュースではハガキを出さないご家庭が多くなっているそうです。
残念ですが需要と供給の関係で簡単に手に入りずらくなってきました。

とはいえ「版画」は世界に誇る日本の伝統技法、大事にしたいですよね。

木版画の歴史は古く、飛鳥時代ごろ仏教と共に伝来しました。
類を見ない日本独自の技法を確立し、写楽や葛飾北斎の活躍した江戸時代にはゴッホをはじめ印象派の画家たちに影響を与えたことは有名です。
明治~昭和の川瀬巴水の作品はアップルのジョブズが収集、吉田博の作品もダイアナ元妃の執務室に飾られていたほど人気があります。

年末年始は配送も混雑で滞りがちなので、画材を都内まで直接探しに出かけました。
お正月の後はインフルエンザ大流行でゲッソリしてましたが、この吉報は嬉しいですね♪
惜しくも選出されなかった他の作品も素晴らしい出来栄えでした。
きっと学校の版画の授業もバッチリです!