昨年、念願の直島へー。
現代美術愛好家を惹きつけてやまないアートの島です。
美術を志す者ならば一度は行くべき場所だと言われ十数年、やっと訪れることが出来ました。
コロナ前は外国人が半分とかなり多かったそうですが、今は数パーセントほどでしょうか。
国内在住の留学生が訪れているようで、この状況下でも島の魅力が世界に伝わっている力を感じずにはいられませんでした。
草間彌生さんの「南瓜」はふたつ。
赤は埠頭に黄色はベネッセミュージアム敷地内に設置されていたのですが、黄色の南瓜は先の台風で破損したため展示がありませんでした。
全国のニュースで報道されていたので、記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか?現在は修復中とのことで代わりにハガキを掲載します。
この春から開催される瀬戸内国際芸術祭での復活に期待がかかりますね♪
ベネッセパークの前にある海。
そこにあったはずの黄色い南瓜の桟橋に立つと・・・潮風が乱吹いてきます。
瀬戸内海は穏やかな海だと言われていますが、気候変動の影響を受けて以前では考えられない天候の日も出てきているようです。
この日も夜半に轟音がするほどの強風で、もし南瓜に気持ちがあったら(?)さぞ怖かっただろうなぁー、と勝手な想像をしてしまうほど;
「直島は雪が降らないんだよ」地元のおじいさんがそう言っていた矢先に降雪の予報が出ていました。
悲しい事実ですが世界は変わりはじめています。
それでも杉本博司さんの《海景》で観る景色だけは・・・・いかなる時も同じだと思うと感慨深いですね。
ベネッセパーク前の桟橋に草間彌生さんの南瓜が無かった事は残念ですが、代わりに杉本博司さんの作品《海景》が眼前に拡がっているようでした。
有史以前はおろか地球の創成期から存在する景色ー、海と空。このモチーフは慧眼ですね! ・・・・恐れ入りました。
それを題材にして、世界中で撮影したスチールを直島に展開しているのが《海景》です。
多くは伝えられませんが家プロジェクトの《護王神社》は息を呑みます。
神奈川にある杉本博司さんの江之浦測候所も訪れてみたいですね。