春ですね。新緑が美しい季節です。
小さな生徒さんと一緒に庭から花を摘み、春の植物の色を作ってもらいました。
大倉山は自然が一杯なのでこういう体験も出来るのが嬉しいですね。

サクラ、チューリップ、ツルニチニチソウ、シャガ・・・実際に触れてもらい、花の匂いを感じながら
絵を描くのは大切です。興味が深まるにつれてまた洞察も深くなるのです。
まだ幼いのに花びらの様々な形や特徴をよく見てくれているのに感心しました。
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小学校の生徒さんは『ボタニカルアート』初級編としてみんなが好きな『サクラ』に挑戦しました。
ボタニカル(botanical)とはあまり馴染みのない言葉かも知れませんが「植物学的」という意味で
ボタニカルアートは「理科」と「美術」の融合だと言われています。
植物図鑑の絵としてご覧になられる機会が最も多いのではないでしょうか。

ボタニカルアートは小学校の理科でも行う植物の観察画に通じるものがあります。
学校で様々な植物の形状を覚えなければならないことがあるかも知れませんが
実際に描いてみると植物の作りの違い等が認識しやすいですよね。

理科の授業では色鉛筆を用いて描かれる事が多いと思いますが
当教室ではボタニカルアートで使う本格的な水彩を使ってもらって取り組みました。
(※特殊画材は教室のものをフリーで使用してもらっています)

アート目線を基軸に理科でのスケッチの描き方や図鑑を見る時など
興味の幅を広げられるようなカリキュラムを組んでいます。

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庭のサクラはすぐ散ってしまいますが、絵はそのまま・・・いつまでも春を映してくれています。
しっかり対象物と向き合って描いただけあって繊細な表現が出来ました。力作です。