kuni
一ツ橋大学の兼松講堂で市民オーケストラのファミリーコンサートが
ありました。年齢制限をしない無料のコンサートとして地域の方々に
親しまれているイベントです。

会場内では赤ちゃんの声もしましたが皆さんにこやかに
受け入れながら音楽を楽しんでいました。
アットホームな雰囲気がとても好きです。
今回は『亡き王女のためのパヴァーヌ』がありました。

スペインの宮廷画家、ベラスケスのマルガリータ王女の肖像画
にインスピレーションを得たと言われている、6分ほどの音楽です。

マルガリータ王女の絵は幼い時に東京国立博物館のスペイン絵画展へ連れて行ってもらい
あまりの大きさと美しさに息を呑んだのをよく覚えています。

作曲家のラヴェルはルーブル美術館の絵を観た時のがきっかけだったそうです。

お見合い「写真」がなく「油彩」がその代わりの役割を果たしていた時代、
マルガリータ王女を他国の花嫁にする為にベラスケスは写実的絵画技法で
プロモーションとしての作品を数多く描いていたのです。

21歳という若さで亡くなったマルガリータ王女ですが
絵画から音楽に派生し現代でも多数の人間を魅了し続けていることに
改めて感動を覚えました。

maru