東京都美術館のフェルメール展は延期中ですが、ポンペイ展は予定通り開催しましたね。
言わずと知れたポンペイは約2000年前に火山に飲み込まれてしまった古代都市です。

今回はナポリ国立考古学博物館に収蔵されているものが数多く展示されていました。
ポンペイやナポリへ足を運ばなくては拝めない美術品の数々を見ることが出来るのは良いですね。
ポンペイ遺跡は屋外なので劣化を懸念し、重要なモザイクやフレスコ画は博物館へ移され、レプリカになっている所が多いのです。

「ディオニソスとヴェスヴィオ山」は本でしか見たことがなかったので感動でした。
書物だとよく分からなかったんですけどブドウの着ぐるみだったんですね。さすが酒の神。
古代の赤い顔料『ポンペイレッド』で有名な秘儀荘にも祭られていた当時流行りの神様です。

昔の絵具ー、はっとさせる鮮やかな朱色『ポンペイレッド』、その色は現代の科学を以てしても未だ特定が出来ていない色だと言われてます。
古代ローマの文献によると、はじめは顔料に硫化水銀を使っていたものの、のちに健康に有害だとわかり、徐々に酸化鉄や熱した黄土で代用するようになった、と記述されています。
しかしながら火山ガスの影響を受けて変色したため、温度をはじめとする条件が不明で正確な再現に至っていないのです。

ポンペイはすべてを掘り返すことはぜず、保存のため4分の1ほど残していますが
最近はエルコラーノをはじめポンペイ近隣地域からの発掘にも注目が集まってきています。

ポンペイレッドの謎が解明される日も近いのかも知れません。