古代ギリシャ展が東京上野の国立博物館で開催されていますね。
今回のレッスンはそのギリシャ文明から石像を知るワークショップを行いました。

ギリシャと言えば何と言ってもオリンピックの発祥地!
そして高学年の理科で習う星座の名前やその由来である神話が有名ですよね♪

その大もとは2500年前ごろ、地中海沿岸で最盛期を迎えた古代都市国家アテネから受け継がれました。
現在まで続いているギリシャの首都アテネと当絵画教室のある「大倉山」は実は姉妹都市。
町のモニュメントになっている昭和初期に出来た大倉山記念館はギリシャ風の建物ですし
駅前にはギリシャの柱が並ぶ商店街「エルム通り」が引かれ、何気に身近な国だったりします。
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美術室に並ぶ石膏像のモデルの多くは古代ギリシャが由来なのをご存知でしょうか。
中学・高校生になると本格的なデッサンに取り組み、これらの彫刻を描く訳ですが
小学生の生徒さん達ですからそこはソフトに『こんなのがあるんだー!』という感覚で見識を深め、
観察力を高められるようなカリキュラムとして取り入れました。

今回の使用テキストはイスタンブール考古学博物館の子供向けアートブック。英語とトルコ語で書かれています。
トルコは現在イスラム圏ではありますが、昔は地中海を囲みギリシャ文明として栄えておりました。
なので今回上野で開催しているギリシャ展と重なっているものも多く、海外のアートワークを知る上でも大変良い教材なのです。

ギリシャ彫刻は100年ほど前に大英博物館でその全てが研磨され、色を失い、漂泊されてしまった問題が近年発覚し話題になっておりますが
それに対して子供たちにイマジネーションを発揮してもらいながら本来の色彩を考えてもらったり、
かつての考古学者が石像のパーツを組み立てたようにパズル形式になったレリーフのアートワークに取り組みました。
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また今回彩色に使用した色鉛筆はダーウェント社(英国)72色。粘性が高いので紙にしっかり色が定着する画材です。
高学年の生徒さんはすぐ「これって日本のと違いますよね?」と描き心地の違いに気が付いていました。さすがです!
ちなみに有名な『スノーマン』のイラストもこのダーウェント社の画材で描かれています。

今回のレッスンはかなり真剣でアッという間に時間が過ぎてしまう生徒さんが多かったように思えました。

ご家庭ではあまり出来ない画材や教材を使ってグローバルで面白いレッスンが出来るよう取り組んでいます。

開催!『キッズデー』・・・特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」
【会場】東京国立博物館
【開館日時】7月25日10:00~15:00 (入館は14:30まで)月曜日
【入館料】中学生以下無料
【最寄駅】上野駅
【HP】こちら