【お城】

新春らしく日本画「岩絵の具」を手作りして作品を描きました。
・・・・って画像が違うと思われた方もいるかも知れませんが;
今回はこの『水差しを持つ女』のフェルメール・ブルーとなんと同一の顔料なのです!!!
上の作品は現在、森アーツセンターギャラリー(六本木)にて
『フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展 』で飾られている作品です。

このフェルメール・ブルーとは「ラピスラズリ」が原材料の青色のことを指します。
古代より「天空の破片」とも呼ばれ、金よりも貴重な画材であったラピスラズリ。
17世紀,フェルメールはその青を惜しみなく用いて名画を描いたと言われています。
ラピスラズリは現在も日本画岩絵の具の高級顔料として使われており
今回のレッスンではその鉱石を粉砕して顔料を手作りするところから取り組みました♪
ご周知の通りラピスラズリは宝石です・・・・!
非常に貴重なので小さな粒も大切に、出来るだけ流さず、こぼさずに使います。
金づちや初めて使う工具にドキドキでしたが岩が絵の具になっていく様子に生徒さんはワクワク!
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ちなみに、このラピスラズリの超有名絵画作品と言えば同フェルメール作「真珠の耳飾りの少女」がありますねv
近年の油絵の具は近代化に伴い工場で合成したものがメインになってしまいましたが
日本画も油彩も昔に遡れば同じ顔料を使っており、ザックリ言うと日本画は膠(にかわ)で油彩は油で溶くものという分類で区別されています。

生徒さんたちに
「今は当たり前の様にチューブに入った絵の具を使っていますが
チューブ絵の具が開発される200年ほど前は色々な物を砕いて色を作っていたのですよー!」
とお話したら
「はー、むかしは大変だったんだね~;」「便利な世の中になったものだ~」(←?)と
目を輝かせてくれました♪
そんな鉱物、ラピスラズリを使って描いた作品です!

「青」と言っても印象はそれぞれ・・・・!
生き物、建物、空・・・みんな様々なものをイメージしてくれました。
宝石で絵を描く機会は滅多にありません。
なので貴重な作品に合わせて額縁をそれぞれ考えて仕上げてもらいましたv
ぜひご家庭で飾って楽しんで下さいね。
【雲】
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【電車】
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【イルカ】
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【貝】
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【魚】
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【女の子】
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【船】
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『フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展 』
【会場】森アーツセンターギャラリー(六本木)
【時間】2016年1月14日(木)~3月31日(木)
【WEB】公式サイトはこちら
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