冬の間は星が綺麗ですね。
空にまたたく星ぼし・・・その星座はギリシア神話がもとになっています。

ギリシア神話はまた西洋絵画の題材として多く描かれています。
最近ギリシア神話を読んでいるのですが、その情景が絵画のイメージと繋がると
また世界が拡がって面白いですね。

この絵もそのひとつ、ペルセウス座のペルセウスがゴルゴン退治した後の祝宴のシーンです。
あまりにも素晴らしい作品ですのでちょっとご紹介します。

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ペルセウスは、アンドロメダをうしろに守っていましたが、危険が身にせまってくるのをかんじると、
「わたしの味方をするものは、みんな横を向いていろ。」
と、叫んでから、皮ぶくろの中から、ばけもののメズーサの首をとりだし、それを高々とかかげました。
「なんだ、手品をやるつもりか。」
と、投げやりを振り上げた、ひとりの貴族がいいました。
すると、そのことばがおわらぬうちに、その貴族は、やりをふりあげたかっこうのまま、石になっていまいました。ー偕成社「星と伝説」から引用ー

「Perseus turning Phineas and his Followers to Stone (ピネウスとその部下を石に変えるペルセウス)」
この絵はロンドンのナショナル・ギャラリーの所蔵です。ナポリ出身のルカ・ジョルダーノの作品(1680年頃)。石像になる一瞬を見事に描き出した傑作です。
とても大きな絵で、あまりの迫力に圧倒されてその場に立ちすくみました。忘れられない絵です。

絵画は太古より描かれ、数多の伝説や歴史が描かれています。

美術から歴史への繋がりを、また歴史から美術へと・・・子供達が大きな目を持つようになってくれれば、嬉しいですね。