
京都で活躍した天才絵師、伊藤若冲(1716年ー1800年)の代表作と名高い『動植綵絵(どうしょくさいえ)』は江戸時代(18世紀)に描かれました。
《老末孔雀図》、《諸魚図》、《蓮地遊漁図》、《芙蓉双鶏図》の4作品から成る国宝の掛け軸です。
明治22年(1889年)に明治天皇へ献上された花鳥画ですが、もとは若冲自らが永大供養の契約で50歳の時に相国寺に寄進したものでした。
相国寺は室町時代に創建され、かの金閣寺、銀閣寺を山外塔頭とする京都五山の臨済宗寺院です。
そんな歴史のあるお寺ですが、明治時代に入り廃仏毀釈で運営が難しくなり、この『動植綵絵(どうしょくさいえ)』を宮内庁にゆだねることで財を繋ぐことが出来た経緯があったようです。
伊藤家および若冲の菩提寺は宝蔵寺ですが、生前墓を相国寺に建立した経緯から『釈迦三尊像』も保有しており繋がりの深さが伺えます。
孔雀とタコ、魚、そして鶏。絶妙なバランスで魅力的な構図に仕上がっています。
そして特筆すべきはその緻密な描写!
さすが若冲の最高傑作ですね。
皇居三の丸尚蔵館は国宝に指定された名品が目白押しです。
宮内庁から独立行政法人国立文化財研究所に引き継がれ、新館の正式な完成は令和8年(2026年)です。
現在は2フロアのみ,新規開館に先駆けて4期にわたり収蔵品の公開をしています。
- 開館記念展 皇室のみやびー受け継ぐ美ー 第4期 三の丸尚蔵館の名品
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【会場】三の丸尚蔵館(東京駅・大手町)
【開催日時】2024年5月21日(水)~6月23日(日)
【公式HP】こちら
