b01イタリアを代表するウフィツィ美術館、その展覧会がこの秋に上野で開催されます。
ウフィツィ美術館は世界遺産フィレンツエの歴史地区にあり
ルネッサンス文化が花開いた土地として有名です。
サンドロ・ボッティチェッリの「ビーナスの誕生」や「プリマヴェーラ」をはじめ
レオナルド=ダ=ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの著名画家の名作を保有しています。

東京の展示ではボッティチェッリが1485年に描いた『パラスとケンタウロス(Pallade e il centauro)』をメインに80点の作品を公開するそうです。
全盛期のこの作品は「理性」が「堕落した欲」に打ち克つことを意味する寓意画です。
ボッティチェッリは生涯にわたり財閥メディチ家が築き上げた芸術の都フィレンツェで絵を描き続けました。
古代ローマ神話の女神であるパラスはそのフィレンツェ共和国を意味し、対するケンタウロスは敵対していた教皇庁という説も。背景に描かれているのはナポリ湾。ナポリ王国との同盟で揺れ動いた当時の政局を物語っているようです。秋の公開が楽しみですね。

ウフィツィ美術館展
~黄金のルネッサンスボッティチェリからブロンヅィーノまで~

2014年10月1日~12月14日まで
東京都美術館で開催
【公式HP】はこちら